The Angel Cradle.
飛び立つこともままならない。 座り込むことすら許されない。 僕らはいつも、不安定な足場の上に。
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前のよりもーちょい無駄に詰めた設定を投下してみる。(笑)
◆長野伯爵
巷で噂の美形男子。(笑)
由緒正しい貴族の家系に生まれた末っ子。
両親は既に他界し、兄は家督を弟に譲り悠々と海外暮らし、姉は名家に嫁ぎ済みである。
お仕事(主に領地管理)が超出来るせいでいつも暇そうにしている。
趣味は最近始めた黒魔術とバドラー坂本をいじめること。(笑)
美味しいものに目が無い食いしん坊さん。
◆ゴウとケン
暇を持て余した伯爵が片手間で始めた黒魔術で召喚した、見た目ウサギな双子の魔獣。
見た目はちまいが実は結構強力な力を秘めている。
目つきが悪い方がゴウ。(属性:雷・炎/スカーフの色が赤)
八の字マユゲがケン。(属性:水・氷/スカーフの色が青)
超生意気だけどご主人には極めて忠実。(怒らせると怖いから・笑)
エネルギー源はバトラー坂本が作るお菓子である。(可愛さを狙った・笑)
◆バトラー坂本(ランド・ハウススチュワード兼務)
超仕事が出来る伯爵の元で働く超有能な執事様。
屋敷の管理から主人の仕事の手伝い、身の回りの世話まで全てをほぼ一人でこなす。
でもへたれ。(いつでもどこでもどんな設定でも・笑)
ゴウケンになめられている上に伯爵には遊ばれていて踏んだり蹴ったり。
部下の岡田の優しさに癒される日々。(笑)
◆バトラー見習い岡田(フットマン)
最近執事協会から派遣されたばかりの見目麗しい見習いバトラー。
一見クールで冷静に見えるが、実は単なるマイペースなので仕事の要領はあまりよくない。(一つの事を黙々とやるのは得意)
伯爵が仕事の時はゴウケンの面倒を見ているため割となつかれている。
手先が器用なので大工仕事は彼の担当である。
◆庭師井ノ原
お仕事は月一なのにもかかわらず、週に一回は屋敷に顔を出している庭師。(ちなみに専属ではない)
屋敷に来る時は大抵伯爵のために各地の銘菓・名産品をお土産に持ってくる。
実は名の知れた庭師であり、忙しく全国を飛び回っているらしい。
ゴウケンにえらくウザがられている。
伯爵のお仕事はイギリスとかに倣って領地管理ということにしました。
しかし貴族のお屋敷に使用人が二人だけっていうのはありえないような・・・まぁパラレルファンタジーだしな!(笑)
◆長野伯爵
巷で噂の美形男子。(笑)
由緒正しい貴族の家系に生まれた末っ子。
両親は既に他界し、兄は家督を弟に譲り悠々と海外暮らし、姉は名家に嫁ぎ済みである。
お仕事(主に領地管理)が超出来るせいでいつも暇そうにしている。
趣味は最近始めた黒魔術とバドラー坂本をいじめること。(笑)
美味しいものに目が無い食いしん坊さん。
◆ゴウとケン
暇を持て余した伯爵が片手間で始めた黒魔術で召喚した、見た目ウサギな双子の魔獣。
見た目はちまいが実は結構強力な力を秘めている。
目つきが悪い方がゴウ。(属性:雷・炎/スカーフの色が赤)
八の字マユゲがケン。(属性:水・氷/スカーフの色が青)
超生意気だけどご主人には極めて忠実。(怒らせると怖いから・笑)
エネルギー源はバトラー坂本が作るお菓子である。(可愛さを狙った・笑)
◆バトラー坂本(ランド・ハウススチュワード兼務)
超仕事が出来る伯爵の元で働く超有能な執事様。
屋敷の管理から主人の仕事の手伝い、身の回りの世話まで全てをほぼ一人でこなす。
でもへたれ。(いつでもどこでもどんな設定でも・笑)
ゴウケンになめられている上に伯爵には遊ばれていて踏んだり蹴ったり。
部下の岡田の優しさに癒される日々。(笑)
◆バトラー見習い岡田(フットマン)
最近執事協会から派遣されたばかりの見目麗しい見習いバトラー。
一見クールで冷静に見えるが、実は単なるマイペースなので仕事の要領はあまりよくない。(一つの事を黙々とやるのは得意)
伯爵が仕事の時はゴウケンの面倒を見ているため割となつかれている。
手先が器用なので大工仕事は彼の担当である。
◆庭師井ノ原
お仕事は月一なのにもかかわらず、週に一回は屋敷に顔を出している庭師。(ちなみに専属ではない)
屋敷に来る時は大抵伯爵のために各地の銘菓・名産品をお土産に持ってくる。
実は名の知れた庭師であり、忙しく全国を飛び回っているらしい。
ゴウケンにえらくウザがられている。
伯爵のお仕事はイギリスとかに倣って領地管理ということにしました。
しかし貴族のお屋敷に使用人が二人だけっていうのはありえないような・・・まぁパラレルファンタジーだしな!(笑)
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「・・・ちくしょう!!」
殴られたところが熱を持って、ずきずきと鈍く痛んだ。
どうやら口の中が切れているようで、ぴりぴりとする痛みと共に口に広がった血の味に顔をしかめる。
「くそっ!!」
ぶつけどころの無い苛立ちを、コンクリートの壁を殴ることで解消しようとしたけれど。
何も変わらない。
消えない。
治まることは無い。
悔しさと自己嫌悪でいっぱいの心の痛みは何一つ。
「・・・・っ」
苦味が口に広がる。
自分が正しいと主張しておきながら、自分が間違っていると知っていたからこそのその味は。
より一層己を自責の念へと駆り立てた。
最低だ。
最悪だ。
でも、それを分かっていても、自分はそこで折れる術を知らない。
どうしようもなくタチが悪いと、剛は自嘲の笑みに口元を歪めた。
***************
いつかリーダーに殴られる森田さんのお話を書きたいと思ってるんですが。
最近の二人ではどう考えても殴り合いのケンカなんて無理だよなー(笑)
二人してすっかり落ち着いちゃいましたからねー何より殴り合いに発展するケンカの理由が思いつかない。
いや、それはもちろんいいことなんですけど。(笑)
やっぱりそーすっと一昔前の(笑)彼らだよなぁ。
自分が悪いと分かってて自己嫌悪に陥る森田さんと、やりすぎたと落ち込むリーダーと、全くこの二人はと苦笑しつつ間に入って丸く治める博さん。
・・・あれ?また博さん出てきた。(笑)
殴られたところが熱を持って、ずきずきと鈍く痛んだ。
どうやら口の中が切れているようで、ぴりぴりとする痛みと共に口に広がった血の味に顔をしかめる。
「くそっ!!」
ぶつけどころの無い苛立ちを、コンクリートの壁を殴ることで解消しようとしたけれど。
何も変わらない。
消えない。
治まることは無い。
悔しさと自己嫌悪でいっぱいの心の痛みは何一つ。
「・・・・っ」
苦味が口に広がる。
自分が正しいと主張しておきながら、自分が間違っていると知っていたからこそのその味は。
より一層己を自責の念へと駆り立てた。
最低だ。
最悪だ。
でも、それを分かっていても、自分はそこで折れる術を知らない。
どうしようもなくタチが悪いと、剛は自嘲の笑みに口元を歪めた。
***************
いつかリーダーに殴られる森田さんのお話を書きたいと思ってるんですが。
最近の二人ではどう考えても殴り合いのケンカなんて無理だよなー(笑)
二人してすっかり落ち着いちゃいましたからねー何より殴り合いに発展するケンカの理由が思いつかない。
いや、それはもちろんいいことなんですけど。(笑)
やっぱりそーすっと一昔前の(笑)彼らだよなぁ。
自分が悪いと分かってて自己嫌悪に陥る森田さんと、やりすぎたと落ち込むリーダーと、全くこの二人はと苦笑しつつ間に入って丸く治める博さん。
・・・あれ?また博さん出てきた。(笑)
「なぁ」
「ん?」
「背中貸して」
「どうぞ」
俺は読んでいた雑誌から目を離さないまま、その要求に応えた。
すぐに背中にかかる少しの重み。
相手の体温が、じわりと染みる。
「なぁ」
「ん?」
「…や、なんでもねぇ」
「そう」
俺はパラパラと雑誌のページをめくる。
あ、この店行ったことある、とか。
ここ行ってみたいんだよなぁ、とか。
そんな事を思って、後ろに無関心を気取る。
どうしたの、とか。
大丈夫、とか。
そんな言葉は必要じゃない。
俺たちだから分かる、俺たちの距離。
そこにはただ、合わせた温もりがあればいい。
その存在さえ、感じられればいい。
「明日、晴れんのかな」
「さぁ、どうだろうね」
「…晴れればいいな」
「そうだね」
あんたの気分も晴れたらいいね、なんて。
ちょっと上手い事を思って。
静かに息を吐いた彼の後頭部に、こつりと自分の後頭部をぶつけた。
「ん?」
「背中貸して」
「どうぞ」
俺は読んでいた雑誌から目を離さないまま、その要求に応えた。
すぐに背中にかかる少しの重み。
相手の体温が、じわりと染みる。
「なぁ」
「ん?」
「…や、なんでもねぇ」
「そう」
俺はパラパラと雑誌のページをめくる。
あ、この店行ったことある、とか。
ここ行ってみたいんだよなぁ、とか。
そんな事を思って、後ろに無関心を気取る。
どうしたの、とか。
大丈夫、とか。
そんな言葉は必要じゃない。
俺たちだから分かる、俺たちの距離。
そこにはただ、合わせた温もりがあればいい。
その存在さえ、感じられればいい。
「明日、晴れんのかな」
「さぁ、どうだろうね」
「…晴れればいいな」
「そうだね」
あんたの気分も晴れたらいいね、なんて。
ちょっと上手い事を思って。
静かに息を吐いた彼の後頭部に、こつりと自分の後頭部をぶつけた。
子供じみた嫉妬心を、自覚したのは随分昔のことだ。
三人じゃなくて、二人と一人。
その間の溝を無理矢理飛び越えて押し入ろうとしたことは数知れない。
でもその度に思い知らされてしまうのだ。
自分の立ち位置というものを。
「…なんであいつはあんなに不貞腐れた顔してんだ?」
「え?あぁ、井ノ原のこと?さぁ。俺が来た時からずっとあぁだけど」
二人がけのソファに座っていた長野くんの隣に、そう言いながら座った坂本くんは渋い顔で俺を見る。
ごく自然な隣同志。
それがいつもの定位置。
だから余計にムカつく。
俺はいっつも置いてきぼりだ。
「…なんか、めちゃくちゃほっそい目に睨まれてるんだけど?」
「うわ、迫力あるんだかないんだか」
「おーい井ノ原ー?どうしたー?」
「よっちゃーん、そんな顔してないでこっちおいでよー」
ほら、いつだってそうだ。
あんたらは余裕綽々で、俺のことなんかほんの子ども扱い。
例え無理矢理横一列に並んだって、俺だけは一歩後ろに下がらされるんだ。
歳の差。
付き合いの差。
その他なんか諸々の、俺たちの間にある差。
「おい井ノ原?ほんとどうしたんだよ」
「何があったのか言ってくれなきゃ分からないぞ?」
心配が声に滲む。
…それが本心からだって分かってるから、余計にどうしようもない気持ちになるんだ。
俺は。
俺はね?
「お、おい、井ノ原?!」
「うわ!ちょっと!!」
二人がけのソファ。
二人が並ぶその間に、無理矢理身体をねじこんでみる。
定員オーバーのそれはギシギシと小さく悲鳴を上げたけど、そんなのはどうだっていい。
ついでに二人も苦しそうに「おい!」とか「なんなんだ!?」とか声を上げてるけど、そんなのもどうでもいい。
俺の思いを知らしめるために。
ちょっとの窮屈は我慢して。
「おい!狭いっつーの!!なんなんだ急に!」
「ちょっと井ノ原!?どうしたんだよ一体!」
「…妬いてんの!!」
『…はい?』
そうやって示し合わせなくても声が合っちゃうところとかもさ。
「『ツートップ』って、言葉にヤキモチ妬いてんの!俺は!!」
そう。
それが多分、全てなんだ。
三人じゃなくて、二人と一人。
その間の溝を無理矢理飛び越えて押し入ろうとしたことは数知れない。
でもその度に思い知らされてしまうのだ。
自分の立ち位置というものを。
「…なんであいつはあんなに不貞腐れた顔してんだ?」
「え?あぁ、井ノ原のこと?さぁ。俺が来た時からずっとあぁだけど」
二人がけのソファに座っていた長野くんの隣に、そう言いながら座った坂本くんは渋い顔で俺を見る。
ごく自然な隣同志。
それがいつもの定位置。
だから余計にムカつく。
俺はいっつも置いてきぼりだ。
「…なんか、めちゃくちゃほっそい目に睨まれてるんだけど?」
「うわ、迫力あるんだかないんだか」
「おーい井ノ原ー?どうしたー?」
「よっちゃーん、そんな顔してないでこっちおいでよー」
ほら、いつだってそうだ。
あんたらは余裕綽々で、俺のことなんかほんの子ども扱い。
例え無理矢理横一列に並んだって、俺だけは一歩後ろに下がらされるんだ。
歳の差。
付き合いの差。
その他なんか諸々の、俺たちの間にある差。
「おい井ノ原?ほんとどうしたんだよ」
「何があったのか言ってくれなきゃ分からないぞ?」
心配が声に滲む。
…それが本心からだって分かってるから、余計にどうしようもない気持ちになるんだ。
俺は。
俺はね?
「お、おい、井ノ原?!」
「うわ!ちょっと!!」
二人がけのソファ。
二人が並ぶその間に、無理矢理身体をねじこんでみる。
定員オーバーのそれはギシギシと小さく悲鳴を上げたけど、そんなのはどうだっていい。
ついでに二人も苦しそうに「おい!」とか「なんなんだ!?」とか声を上げてるけど、そんなのもどうでもいい。
俺の思いを知らしめるために。
ちょっとの窮屈は我慢して。
「おい!狭いっつーの!!なんなんだ急に!」
「ちょっと井ノ原!?どうしたんだよ一体!」
「…妬いてんの!!」
『…はい?』
そうやって示し合わせなくても声が合っちゃうところとかもさ。
「『ツートップ』って、言葉にヤキモチ妬いてんの!俺は!!」
そう。
それが多分、全てなんだ。
挨拶は社会人としての基本である。
そんな言葉を何かの本で読んだ事がある。
その本曰わく、今の世の中挨拶一つまともに出来ない人間が多いのだそうだ。
礼節は厳しく。
それは必ず守らなければいけない事だと思っていたから、俺は今も挨拶には細心の注意を払っている。
何故ならそれはその昔、何が出来なくともせめて挨拶だけは大きな声でしっかりしろと坂本くんに厳しく教え込まれたからだ。
それを何かの話の流れで顔馴染みのプロデューサーに話した所、『そりゃ坂本くんの教育の賜物だな』なんて笑って言われた。
背中がむずがゆくなった。
だったら俺たちは全員、この人の背中を見て育っているんだろう、多分。
この人に引っ張られて、守られて。
そうやって俺たちはここまで来たのかも知れない。
特に、俺たちカミセンは。
「…岡田?」
「ん?」
「そんな大きな目でじっと見つめられるとまぁくん照れちゃうんだけど?」
…自分でまぁくんとか言うのはどうかと思うけど。
まぁそんな可愛さを37にもなって出していけるのが坂本くんのすごいところであったりもするのかもしれない。
若干気持ち悪いけど。
「まぁくん」
「んぁっ??」
そんな素っ頓狂な声出さないでもいいのに。
まぁでも、まぁくんなんて呼んだのは随分久しぶりではあるから、その驚きは分からなくもない。
「なんだよお前、気持ち悪いな…」
「自分でまぁくんって言う方が気持ち悪いよ」
「ほっとけ」
ちょっと顔を赤くしてるのはご愛嬌…かな?
どうやらそれは自覚しているらしい。
ついふっと吹き出すと、笑うんじゃねぇと怒られた。
「んふふ、坂本くんさ、俺たちに昔良く挨拶はしっかりしろ!!ってすごい言ってたじゃん?」
「ん?あぁ」
「その事をさ、プロデューサーに話したら今の俺があるのは坂本くんの教育の賜物だなって言われた」
「へぇ」
あ、ちょっと嬉しそうな顔した。
「そりゃあもう苦労して教育しましたからねぇ」
なんて、坂本くんは冗談めかして笑う。
けど、実のところそれは本当に大変な苦労だったに違いない。
年齢も個性もバラバラなグループの、リーダーという重責とプレッシャーの中で。
言うことをなかなか聞かない子供相手に悪戦苦闘した日々は、一体どれだけ坂本くんに負担をかけただろう。
あの頃の坂本くんの年齢を追い越して初めて、そんなことを考えられるようになった自分がいる。
それが成長したと言う事なのか、ただ歳をとったからなのかは分からないけれど。
「あの頃は挨拶の一つもまともに出来ないガキだったお前らがもう30になるんだもんなぁ」
時が経つのはあっという間だよな、って。
昔を懐かしむように目を細めた坂本くんの横顔は、温かみのある表情に彩られている。
なんだかくすぐったいような気持ちになってこっそりと苦笑したら、それに気づいたらしい坂本くんがどうした?と首を傾げた。
「…なんか、坂本くんって、ほんっとお父さんのポジションなんだなぁって思って」
「あぁ?」
「いいと思うよ、すごく。だって俺たちはちゃんと、父親の背中を見て育ってるからさ」
「はい?」
なんだそりゃ、って坂本くんは、困ったような、呆れたような顔になる。
でも冗談でもなんでもなく、俺は本当にそう思ってたりする。
普段態度には出さなくたって、本当はすごく、頼りにしてる。
自覚がなくたって、なんだって。
間違いなく、坂本くんは俺たちのリーダーだからさ。
だから。
「長生きしてな、まぁくん」
「・・・はいぃ???」
いつまでも、俺たちのお手本でいてよ。
これから先も。
ずっと、ずっと。