The Angel Cradle.
飛び立つこともままならない。 座り込むことすら許されない。 僕らはいつも、不安定な足場の上に。
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「おっ、おれぇ、今日、呼んでもらえて、ほんとーによかったですー!!」
苦笑いの大野に背中をさすられながら、相変わらず泣き続けている小山はそんなことを言った。
酒の力もあり、今まで積もり積もったものが堰を切って溢れ出たらしいそれは、どうやらしばらく止まりそうにない。
そやねぇ、よかったなぁ、と。
まるで母親のようにやんわりとした声で小山を宥める茂くんは、さり気なく俺に視線を寄こしてにこりと笑う。
それは思うに、お前が一番気持ち分かるやろ?と言う意味なんだろう、多分。
あぁそうだな。
そうかもしれない。
今はもう、遠い思い出の一つとなっているけれど。
苦い思いをいくつも飲み込み、耐え忍ぶ時期を越えて来たのは俺たちも同じだ。
もちろん全く同じ思いをしてきたわけではないから、一概に分かるよ、などと言うつもりはない。
ただ。
「俺、今のNEWSが大好きなんです。シゲと、まっすーと、手越が、大好きなんです・・・!」
そう言って泣き笑いする小山を見ていれば、思い浮かぶ言葉は一つしかなかった。
「小山」
「はい?」
山も谷も後悔も。
共に乗り越えて築いた絆は。
もう既に、彼らの武器になっているはずだから。
「その思いがあるならもう、お前たちは大丈夫だよ」
たまには先輩らしく。
そんな確信めいた励ましを口にしてみた俺に返ってきたのは。
小山の更なる泣き顔と、それを見て慌てる大野と、大らかに笑う茂くんと言う。
愛すべきリーダーたちの賑やかな光景だった。
**********
リーダー会を見て、夜会を見て、けーちゃんをとっても励ましたくなったので書いた小話です。(笑)
2011年にTRASHブログにアップした「僕らが僕らである為に必要なたったひとつのこと。」と言う小話のある意味続編的な小話になります。
そうかーもうあれから四年になるのかーとしみじみしつつ。
今四人で笑えているにうすに心底良かったねと思う今日この頃。
ちなみにこの後、各リーダーの元にシゲ様が菓子折り持参してお詫びにお伺いしてたら可愛いと思います!(笑)
苦笑いの大野に背中をさすられながら、相変わらず泣き続けている小山はそんなことを言った。
酒の力もあり、今まで積もり積もったものが堰を切って溢れ出たらしいそれは、どうやらしばらく止まりそうにない。
そやねぇ、よかったなぁ、と。
まるで母親のようにやんわりとした声で小山を宥める茂くんは、さり気なく俺に視線を寄こしてにこりと笑う。
それは思うに、お前が一番気持ち分かるやろ?と言う意味なんだろう、多分。
あぁそうだな。
そうかもしれない。
今はもう、遠い思い出の一つとなっているけれど。
苦い思いをいくつも飲み込み、耐え忍ぶ時期を越えて来たのは俺たちも同じだ。
もちろん全く同じ思いをしてきたわけではないから、一概に分かるよ、などと言うつもりはない。
ただ。
「俺、今のNEWSが大好きなんです。シゲと、まっすーと、手越が、大好きなんです・・・!」
そう言って泣き笑いする小山を見ていれば、思い浮かぶ言葉は一つしかなかった。
「小山」
「はい?」
山も谷も後悔も。
共に乗り越えて築いた絆は。
もう既に、彼らの武器になっているはずだから。
「その思いがあるならもう、お前たちは大丈夫だよ」
たまには先輩らしく。
そんな確信めいた励ましを口にしてみた俺に返ってきたのは。
小山の更なる泣き顔と、それを見て慌てる大野と、大らかに笑う茂くんと言う。
愛すべきリーダーたちの賑やかな光景だった。
**********
リーダー会を見て、夜会を見て、けーちゃんをとっても励ましたくなったので書いた小話です。(笑)
2011年にTRASHブログにアップした「僕らが僕らである為に必要なたったひとつのこと。」と言う小話のある意味続編的な小話になります。
そうかーもうあれから四年になるのかーとしみじみしつつ。
今四人で笑えているにうすに心底良かったねと思う今日この頃。
ちなみにこの後、各リーダーの元にシゲ様が菓子折り持参してお詫びにお伺いしてたら可愛いと思います!(笑)
「はい、坂本くん。これ、俺たちからのプレゼント!」
「・・・はい?」
健の唐突な言葉と五人の満面の笑みに囲まれて。
その妙な迫力に俺はちょっと後ずさった。
目の前に差し出されたのは一つの鉢植えで。
その中に咲いていたのは甘い香りを放ついくつもの小さな白い花だ。
自分が貰うには随分と可愛らしいものの様な気がするその花を、つい勢いのまま受け取ってしまってから、俺は首を傾げる。
こいつらが何故これを俺にプレゼントしようと思ったのか、その理由がさっぱり分からなかったからだ。
「大事にしてよね。これ、俺らの心からの気持ちだからさ」
いつも細い目を更に細めて、どこか嬉しそうに井ノ原がそう言う。
「大事にしなかったら罰が当たるからね?」
分かってるよね、と言いながらにっこり(黒い)笑顔を浮かべるのは長野だ。
「まー坂本くんには伝わらなさそうだけどな」
よく分からないことを言ってうひゃっと独特の笑い声をあげるのは剛で。
「俺たちが分かってればそれでいーじゃん」
そう言って剛にじゃれ付いているのは健だ。
・・・いや、益々訳が分からねーぞ、おい。
つい眉間に寄せた盛大なシワ。
それを見かねたのか。
んふふ、と独特の笑い方をして、岡田が言った。
「一つだけヒント。この花はね、ジャスミンだよ」
ジャスミンと言えば、俺たちの曲のタイトルにもなったそれだ。
あぁこの甘い香りは、そう言えばジャスミンの芳香だ。
でも、だからそれが一体どうしたっていうんだ?
「分からないなら、分からないままでいいよ。あんたはただ、これを受け取ってくれればそれで」
先とは違って、穏やかな微笑みを浮かべて長野はそんなことを言う。
・・・正直、唐突なプレゼントの意味は全く分からないけれど。
向けられた五人の笑みは、そこに込められた意味が好意であることを物語っている。
だったら俺は、それに答えるだけだ。
「・・・ありがとう」
心からそう言葉を紡げば。
満足そうな笑顔が五つ、並んで。
あぁ、俺はなんて幸せなんだろう、なんて。
つい思ってしまった自分に苦笑した。
Theme:『花言葉なんて、貴方は知らないんでしょうね』
**********
ジャスミンの花言葉は多々ありますが、今回テーマにした言葉は「あなたについていきます」。
どんなことがあっても、俺らはリーダーについていくぜ!っていう想いをジャスミンに込める五人と。
訳が分からないながらもそこに幸福を感じるリーダーのお話でした。
少々お題と方向性が違っているような気がしないでもないですが、そこには目をつぶって頂けたらと・・・(笑)
V6へのお題は『花言葉なんて、貴方は知らないんでしょうね』です。 http://shindanmaker.com/392860
「・・・はい?」
健の唐突な言葉と五人の満面の笑みに囲まれて。
その妙な迫力に俺はちょっと後ずさった。
目の前に差し出されたのは一つの鉢植えで。
その中に咲いていたのは甘い香りを放ついくつもの小さな白い花だ。
自分が貰うには随分と可愛らしいものの様な気がするその花を、つい勢いのまま受け取ってしまってから、俺は首を傾げる。
こいつらが何故これを俺にプレゼントしようと思ったのか、その理由がさっぱり分からなかったからだ。
「大事にしてよね。これ、俺らの心からの気持ちだからさ」
いつも細い目を更に細めて、どこか嬉しそうに井ノ原がそう言う。
「大事にしなかったら罰が当たるからね?」
分かってるよね、と言いながらにっこり(黒い)笑顔を浮かべるのは長野だ。
「まー坂本くんには伝わらなさそうだけどな」
よく分からないことを言ってうひゃっと独特の笑い声をあげるのは剛で。
「俺たちが分かってればそれでいーじゃん」
そう言って剛にじゃれ付いているのは健だ。
・・・いや、益々訳が分からねーぞ、おい。
つい眉間に寄せた盛大なシワ。
それを見かねたのか。
んふふ、と独特の笑い方をして、岡田が言った。
「一つだけヒント。この花はね、ジャスミンだよ」
ジャスミンと言えば、俺たちの曲のタイトルにもなったそれだ。
あぁこの甘い香りは、そう言えばジャスミンの芳香だ。
でも、だからそれが一体どうしたっていうんだ?
「分からないなら、分からないままでいいよ。あんたはただ、これを受け取ってくれればそれで」
先とは違って、穏やかな微笑みを浮かべて長野はそんなことを言う。
・・・正直、唐突なプレゼントの意味は全く分からないけれど。
向けられた五人の笑みは、そこに込められた意味が好意であることを物語っている。
だったら俺は、それに答えるだけだ。
「・・・ありがとう」
心からそう言葉を紡げば。
満足そうな笑顔が五つ、並んで。
あぁ、俺はなんて幸せなんだろう、なんて。
つい思ってしまった自分に苦笑した。
Theme:『花言葉なんて、貴方は知らないんでしょうね』
**********
ジャスミンの花言葉は多々ありますが、今回テーマにした言葉は「あなたについていきます」。
どんなことがあっても、俺らはリーダーについていくぜ!っていう想いをジャスミンに込める五人と。
訳が分からないながらもそこに幸福を感じるリーダーのお話でした。
少々お題と方向性が違っているような気がしないでもないですが、そこには目をつぶって頂けたらと・・・(笑)
V6へのお題は『花言葉なんて、貴方は知らないんでしょうね』です。 http://shindanmaker.com/392860
濃い顔に、もっさりヒゲで。
もはや国籍さえ不明になりかけている男が楽屋に一人。
「・・・おかだー」
「ん?なに?」
「お前って日本人だったよな?」
「・・・たぶん?」
ってなんでそこで首をかしげるんだよ。
そこは断言していいところだってば。
多分。(あれ?)
「ただでさえ濃い顔なのにさー。ヒゲのせいで濃さが3割増しくらいになってるよな」
「んふふ」
役柄上仕方がないとは言え。
それにしてもアイドルらしからぬダンディーな顔である。
いや、もはやそれはダンディーを通り越して神々しいレベルの様な気もする。
さすがは天下のかんべー兄やん。(ちょっと神様思い出すけど)
よし、なんかご利益ありそうだからとりあえず触っとこう。
「わしゃしゃしゃー」
「・・・けんくんくすぐったい」
「うーんなんとも言えないこの感触・・・」
「・・・聞いてる?」
抗議の声は聞こえないふりで、ひたすらもしゃもしゃを楽しんだ後。
そろそろ解放してやろうと手を離したら、苦笑いの岡田がそこにいた。
「もういいの?」
「うん」
素直にこっくり頷けば。
なんだか子供に向けるみたいな、やけに生ぬるい目をするもんだから。
とりあえず軽いパンチをお見舞いしておくことにした。
(でも難なくかわされた。師範め。)
「撮影、もうあとちょっとなんだろ?」
「うん」
「応援してるし、楽しみにしてるからな、かんべー兄やん」
「ありがとう」
嬉しそうに、屈託なく笑う岡田に、俺もつられ笑顔を浮かべたけれど。
ほんとは。
ほんのちょこっとだけ。
早くこのヒゲがなくなって、俺たちの可愛い末っ子に戻らないかな、なんて。
思った事は俺だけの秘密にした。
**********
応援しつつもちょっぴり寂しさを感じるお兄ちゃんの図。(笑)
気付けば最近新規で書く文章がこの二人に偏りがちのような・・・