忍者ブログ

The Angel Cradle.

飛び立つこともままならない。 座り込むことすら許されない。 僕らはいつも、不安定な足場の上に。

2025/01    12« 1  2  3  4  5  6  7  8  9  10  11  12  13  14  15  16  17  18  19  20  21  22  23  24  25  26  27  28  29  30  31  »02
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

「おっ、おれぇ、今日、呼んでもらえて、ほんとーによかったですー!!」

苦笑いの大野に背中をさすられながら、相変わらず泣き続けている小山はそんなことを言った。
酒の力もあり、今まで積もり積もったものが堰を切って溢れ出たらしいそれは、どうやらしばらく止まりそうにない。
そやねぇ、よかったなぁ、と。
まるで母親のようにやんわりとした声で小山を宥める茂くんは、さり気なく俺に視線を寄こしてにこりと笑う。
それは思うに、お前が一番気持ち分かるやろ?と言う意味なんだろう、多分。
あぁそうだな。
そうかもしれない。
今はもう、遠い思い出の一つとなっているけれど。
苦い思いをいくつも飲み込み、耐え忍ぶ時期を越えて来たのは俺たちも同じだ。
もちろん全く同じ思いをしてきたわけではないから、一概に分かるよ、などと言うつもりはない。
ただ。

「俺、今のNEWSが大好きなんです。シゲと、まっすーと、手越が、大好きなんです・・・!」

そう言って泣き笑いする小山を見ていれば、思い浮かぶ言葉は一つしかなかった。

「小山」
「はい?」

山も谷も後悔も。
共に乗り越えて築いた絆は。
もう既に、彼らの武器になっているはずだから。

「その思いがあるならもう、お前たちは大丈夫だよ」

たまには先輩らしく。
そんな確信めいた励ましを口にしてみた俺に返ってきたのは。
小山の更なる泣き顔と、それを見て慌てる大野と、大らかに笑う茂くんと言う。
愛すべきリーダーたちの賑やかな光景だった。


**********

リーダー会を見て、夜会を見て、けーちゃんをとっても励ましたくなったので書いた小話です。(笑)
2011年にTRASHブログにアップした「僕らが僕らである為に必要なたったひとつのこと。」と言う小話のある意味続編的な小話になります。
そうかーもうあれから四年になるのかーとしみじみしつつ。
今四人で笑えているにうすに心底良かったねと思う今日この頃。

ちなみにこの後、各リーダーの元にシゲ様が菓子折り持参してお詫びにお伺いしてたら可愛いと思います!(笑)

拍手[0回]

PR

*AVIARY*

ブクログ

pixiv

Calendar

12 2025/01 02
S M T W T F S
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31

QR Code

NINJA TOOLS

<< Back  | HOME Next >>
Copyright ©  -- The Angel Cradle. --  All Rights Reserved
Design by CriCri / Material by もずねこ / powered by NINJA TOOLS / 忍者ブログ / [PR]