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The Angel Cradle.

飛び立つこともままならない。 座り込むことすら許されない。 僕らはいつも、不安定な足場の上に。

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No.20の船は89師団の船とは比べ物にならないくらい大きくて綺麗だった。
どれくらいかと言えば、三人が思わずあんぐりと口を開いて見上げてしまったくらいだ。
「スゲー・・・」
「なんすかこれ!?このスケール感!?ハンパねぇ!!」
「・・・!!」
これには流石の南條も感嘆の声を上げ、澤田ははしゃぎまくり、メカニックである江口に至ってはもはや言葉もないほど感動にうちふるえている。
確かに89師団の船と比べたらNo.20の船は天と地ほどの差がある。
まず目を見張るのはそのサイズだ。
ドックに停泊されたその船は、とにかく大きかった。
日本支部のCR船が優に5台は収納できるサイズであろう。
真っ白な船体には側面にアーティスティックにデザインされたNo.20のロゴが描かれ、その優美なフォルムは海に浮かぶ大型の豪華客船を連想させる。
とにかくそれは89師団の面々が持つCR船のイメージを真っ向から覆すものだった。
「すごい綺麗・・・白い・・・ぴっかぴか・・・!」
ふらふらと船に吸い寄せられるようにして歩み寄る江口は、目をうっとりさせ、このまま放っておけば船体に頬ずりしかねない勢いだ。
そんな彼の様子を見て長野が笑って言った。
「ピッカピカに磨いておかないと姫がご機嫌斜めになるからね」
「姫?他に女性クルーがいるんですか?」
「まぁ・・・クルーって言うかなんて言うか・・・」
何故か言葉を濁す長野に三人は顔を見合わせ一様に首をかしげる。
それを見て苦笑した長野は搭乗ゲートに歩み寄るとコンソールを操作してハッチを開いた。
「すぐに分かるよ。ようこそ、No.20の母船『舞姫』へ」


**********

コスキュはアナログで日本的なSFのイメージなんですが、トニセンレスキューはハイスペックでハリウッド的なイメージ。(笑)

続きでは姫の謎をネタバレします。(笑)
気になったらどうぞ。

拍手[6回]

「姫、こいつらが期間限定で仲間になる新しいメンバーだ」
『ヨウコソ、歓迎シマス』
「え??」
「なんだ??」
『キョロキョロシテモ私ノ姿ハ見エマセンヨ?』
「え?」
『私ハ舞姫。アナタ方ガ今乗船シテイルNo.20ノマザーシップ、舞姫デス』
「・・・は?」
「はは。姫はNo.20の母船舞姫に搭載された超高性能AIなんだよ。つまりこの船自体が彼女なんだ」
「そんな技術が…!!」
「開発したのは井ノ原だよ」
「ええっ??!」
「…その反応傷つくなぁ」
「こいつはこう見えてそっちの分野では天才って呼ばれてるからな」
「こう見えてってどう言う意味だっつーの!!」
「どうもこうも見たまんま」
「だよねぇ」
「酷い…」


**********

よしくんはCRではなく工学博士で、自我を持った超高性能AI舞姫のテストの為にCR船に乗っているという設定。
姫の開発者だけど姫にはあんまし好かれていないらしい。(笑)
元の作品とは大きく離れてしまうのでどーだろこれ、と思ったトニセンレスキューオリジナル設定です。(笑)
言うなればコスキュをハリウッドでリメイクしたら全く違う作品になりましたみたいな?(大笑)
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