2008/04/25 (Fri) 雨粒を受けた桜たちが。 【春に降る雨】

散り行ってしまって久しい東京の風景は、彩りが寂しい。
緑茂る街路樹も雨に沈んで精彩を欠いているし、車窓を流れる街の全てがトーンダウンしているようで、どうにも重苦しく感じる。
陽の光が差さないだけで、世界はこうも変わってしまうのか。
そう思って、フロントガラス越しの曇天を見上げた。

太陽に焦がれるのは人間ばかりではなく、緑も、街も、そして世界も、そうであるのかもしれない。

そんなことを思ったら、妙に陽光が恋しくなって。
明日こそ晴れることを願いながら、ぐっとアクセルを踏み込んだ。

2008/04/24 (Thu) 4月に入ってからと言うもの。 【春に降る雨】

東京はやたらと雨の日が多い。
せっかく春という季節を迎えたと言うのに、今日も今日とて窓の外に見えるのは飽きる事なく降り続く雨で。
いいかげんうんざりだよな、と誰かが呟いた言葉に、心の中で頭を縦に振った。

何があったわけでもないのに酷く憂鬱で、短いため息ばかりが何度も吐き出されるのは完全にこの天気のせいだ。

思って窓の外を睨みつけてみたが、当然雨が止んでくれるはずもない。
無駄な労力を使ってまた一つ、短いため息をついた。