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The Angel Cradle.

飛び立つこともままならない。 座り込むことすら許されない。 僕らはいつも、不安定な足場の上に。

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見えてきたモーテルはどうやら既に廃業して久しいようで、うら寂れて閑散としていた。
当然、荒れ果てた宿泊施設に人の姿はない。
その上、不法投棄された車がごろごろと転がっている為、モーテル内の見通しはすこぶる悪くなっていた。
つまり身を隠す障害物の多い現状は彼らにとって好都合だと言える。
全力疾走したことで相手との距離が開いているうちに、二人は細目の男を廃車の山の一番奥へと押し込んだ。

「お前はここに隠れてること」
「足手まといだからな」
「ひっでー!あんたらはいつもそれだよ!!」

不平不満を述べている細目の男は放っておいて。
二人は廃車の山を出ると、そこを背にして悠然と並び立つ。
それこそ顔には余裕の笑みまで浮かべてみたりなんかして。

「無傷で捕まえるのが条件だったっけ?」
「あぁ。面倒だけどな」
「ま、30秒かな」

にっ、と笑みを交わした二人は、同時にスーツの下に隠したホルスターから銃を抜き出した。
強面の男の手に握られているのはベレッタ社製のM92F――通称ベレッタ。
優しげな風貌の男の手に握られているのはS&W社製のM29――通称44マグナム。
ベレッタはスライドを引いて、44マグナムは撃鉄を起こして。
それぞれ弾丸のリロードを完了させる。

「来たぞ」

強面の男の言葉通り、標的を見失って何事かをわめきちらしながら、一人の男がモーテルの中へと入ってきた。
相変わらず無駄弾を打ちまくっては弾切れになり、慌ててマガジンの交換をしている。
一体いくつマガジンを隠し持っているのか、二人としてはむしろそちらの方に興味が引かれるところだ。

「次の弾切れで行くぞ」
「OK」

再び大きくなった銃声をBGMに、二人は耳打ちでそう言葉を交わすと、廃車の影に身を隠しながらそれぞれ別の方向に歩き出した。

*****

趣味丸出しの短文に趣味丸出しの設定。(笑)
M92Fは昔から大好きでガスガンも持ってたり。
やっぱしステンレスモデルよりミリタリーモデルよねん♪
博さんのM29は4か5インチモデルがいいかなぁ。
.44マグナム弾を使用するので威力も衝撃もでかい銃ですが、博さんに向いてるかなぁと♪

しかしこれもまたゴールが見えない文章だな・・・(笑)

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