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The Angel Cradle.

飛び立つこともままならない。 座り込むことすら許されない。 僕らはいつも、不安定な足場の上に。

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果たしてシキソーを知ってる人がいるのかどうかと思いつつ。
シキソーのジュンサーが岡田にしか見えないせいで生まれたパロをぺたっと。(笑)
ジュンサーって言うあだ名は名前+巡査らしいのでそのままでいけるしね!
ただ主任に当てはまる人間がVにいないのが残念な限り。
なのでかろうじてそれっぽい森田さんを当てはめて書いてみました。

ちゅーわけでシキソーをご存知で色々許せる方は以下続きよりどうぞ。(笑)
あ、ちなみにシキソーはガンガンオンラインで連載されていたマンガです。(もうすぐ三巻が出る~♪)

拍手[6回]

*****

警視庁第四機動捜査隊…通称死神のシキソー…主任の森田剛と言う男は、見た目も態度もおよそ警察官とは思えないほど派手で不遜な人物ではあるが、何よりその発言ほど岡田に不信感を抱かせたものはなかった。

「だぁから!死んだ本人が自分は殺されたっつってんだよ!」
「…はい?」
事件現場で上司が口にしたその言葉に、岡田はどういう反応を返すべきなのか分からなかった。
本人が殺されたと言っている?
この人は一体何を言っているのだろうか。
死んだ人間が証言をすることなど、万に一つもあるはずがない。
「はい?じゃねぇよ!最初に言っただろ。ホトケさんを見て聞いて六感で感じんのがシキソーの捜査方法だってよ!」
「また訳の分からないことを…」
第六感と言うのはつまり、科学的には何の根拠も無い超常現象的な能力、いわゆる超能力の一種と世間一般的には認識されているものである。
それが捜査方法だと言われても、岡田には悪い冗談にしか聞こえない。
しかし森田はあくまで本気で言っているらしく、苛立たしげに床を踏みつけると半ば怒鳴るように言った。
「あーもういいよ面倒くせぇ!!分かったよ!信じねぇっつーなら見せてやるだけだ!おい、手袋外せ、ジュンサー!」
「はぁ…」
突然の要求に、上司の言動が理解出来ないまま、とりあえず言われた通りに手袋を外した。
そうすると森田の武骨な手が岡田の手にそっと触れて来る。
「……そっちの趣味が」
「ねぇよ!!」
食い気味に返された。
「男と手ぇ繋いで楽しいわきゃねぇだろ!好きでやってんじゃねぇっつの!いーか、俺と手ぇ繋いでるとな、俺の超冴えまくりな気がお前の体内におすそわけされんだよ。で、結果お前の第六感が刺激されてお前にも俺が見てる世界が見えるようになんの!」
「はぁ…」
「いーかジュンサー、ビビって手ぇ離すなよ?」
八重歯を見せてニヤリと笑う森田は妙に楽しそうで。
その様子に不信感を覚えずにはいられないが、とにもかくにも今は従ってみるより他なさそうだ。
これも仕事と言うのであれば仕方がない。
岡田は覚悟を新たにして、言われるまま意識を先刻まで自殺か他殺か分からない遺体が横たわっていた場所に集中させた。
隣の森田はそれを見ると、口の端を上げて笑う。



やがて。


我が目に映った衝撃的な光景に、岡田は興奮を覚えずにはいられなかった。
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