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The Angel Cradle.

飛び立つこともままならない。 座り込むことすら許されない。 僕らはいつも、不安定な足場の上に。

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事件の合間の小休止。
山ほど溜まっていた書類仕事をなんとか片付け、休憩に出た外階段で。
見上げた午後六時の空は、未だ夕闇には染まらず。
明るい光をたたえたままのそれを見上げて、坂本は夏が間近に来ている事を知った。



「さっきまでの大雨が嘘みたいだな」
外階段の簡素な鉄製の手すりにもたれ、坂本は見事なまでの青を見上げてそうつぶやいた。
五月に入ってからと言うもの、東京は異常気象と呼ぶべき不安定な天候が続いていて。
それは本日も例外ではなく、昼過ぎから降り出した雨はやがて雷を伴った豪雨となって、つい先刻まで激しく窓ガラスを叩いていた。
と、思えば夕方を迎える頃にはそれはぴたりと止んで、後に残ったのはこの清々しいまでの青空である。
まるで台風が通り過ぎた後のようなそれを見て、正に春の嵐だなと坂本は独りごちた。
「ずいぶん気温が下がったな」
豪雨が空気を洗ったからなのか、外気は春とは思えないほどキンと冷たく引き締まっていた。
日の長さは夏の到来を予見していると言うのに、空気はまるで冬に逆戻りしたかのようでさえある。
坂本は時折吹く冷たい風に体を震わせ、薄いワイシャツの袖をこすりながら、上着を羽織ってこなかった事を少々後悔した。
大人しく部屋に戻るか。
上着を持ってまた外に出るか。
それともこのままここで過ごすか。
さて、どうしようか。
束の間逡巡したところでその声は聞こえた。
「ハンチョウ!」
聞き慣れた呼び声に視線を下へと向けてみれば、視界に映ったのは鮮やかなブルー。
外階段の下にあるのは交機隊と共有の駐車場である。
つまり確認するまでもなく、その声の主はアイツでしかないわけで。
ゆえに坂本はその声に答えることなく、ただ階段を上ってくる軽快な靴音に静かに耳を澄ませていた。
「こんな所でサボリ?ハンチョウ殿」
カンッ、と鉄板を踏む最後の靴音が響いた後。
青空よりも真っ青な制服に身を包み、開口一番軽口を叩いた相手は、ごく自然に坂本の隣に並んだ。
言うまでもなく、ベイエリア分署の花形、交機隊の小隊長、長野博その人である。
「暴走族との追いかけっこの帰りか?」
「失礼な。立派に仕事を終えて凱旋して来たところだよ。この嵐の中ね」
「その割には制服が濡れてないみたいだな」
「車の中でお留守番してろって部下が煩くてさ」
そう言った長野の顔には珍しく苦笑が浮かんでいる。
長野の部下、交機隊の隊員はよく訓練された精鋭揃いで、一番の特徴は小隊長である長野をヘッドと呼び、とにかく心の底から敬愛している所にある。
そんな彼らの事だ。
この春嵐の中、ヘッドの手を煩わせることがあってはならないと長野を車の中に縫い止めたのだろう。
まったく、本当に良く出来た部下たちである。
「随分綺麗に晴れたね」
「そうだな」
見渡す限りの青を見上げて長野が言った言葉に坂本は頷く。
と、ひゅうと吹いた風についぶるりと身を震わせたら、それを目ざとく見つけた長野に笑われた。
「その薄着でこの気温はつらいんじゃない?」
「上着を取りに戻るかどうか考えてた所なんだ」
「そう言えばここで何してたわけ?」
「山のような書類がやっと片付いたからな、休憩だ」
それは誇張表現でもなんでもなく、正に見たままを表した言葉だ。
坂本のデスクの上にはその言葉通り、堆い書類の山が出来ていたのだ。
あまり知られてはいないようだが、事件が起こる度に様々な手続きを踏まなければならない刑事は書類仕事がとにかく多い。
幸い今日は大きな事件が起こらなかったので、坂本は書類を片付けることだけに専念出来たのだが、しかし。
昼前から始めたその作業が、全て片付いた頃には世間は既に夕方を迎えていた。
半日ずっとデスクに張り付いていたせいで坂本の体はすっかり凝り固まっていて。
事件捜査によるそれとは異なる疲労感を持て余した彼は、気分転換も兼ね、外階段へと足を向けて現在に至るわけである。
「そう言えばお前こそ、戻らなくていいのか?」
「俺にも休憩する権利はあると思うけど?」
「留守番しかしてないんじゃなかったのか?」
「一日中車の中で待機って結構疲れるんだよ?」
おかげで俺も体がギシギシだよ、と言いながら長野は大きく伸びをした。
確かに、一日中車中に缶詰めと言うのは疲労を感じるものだ。
特に長野は穏やかな風貌に反して、相当にアクティブな人間である。
何もせずに車中で大人しくお留守番と言うのは彼にとって大変に窮屈なものであったに違いない。
部下の気づかいは言ってしまえばありがた迷惑だったわけだ。
とは言え長野はそれを口にするような無粋な人間でもないので、仕事中は変わらぬ飄々とした態度を保っていたのだろう。
上司思いの部下の上司は部下思いと言うわけだ。
「それにしても、今日の天気は本当にすごかったね」
「あぁ。正に春の嵐だったな」
「で、それが通り過ぎたらこの青空」
「しかも空気は冬に近い」
「地球はどうなってるんだかなぁ」
「さぁな」
ここ最近頻発している異常気象は実は東京だけの話ではない。
日本は全国的に春の嵐に振り回されているのだ。
短時間に集中的に降る豪雨や雷、それに竜巻。
それらが残して行った被害は相当なもので、現場で災害対応に駆り出されている警察官は少なくない。
刑事である坂本がそれに駆り出される事はまずないが、雨が降ろうが槍が降ろうが事件が起きれば現場に駆けつけ、犯人が逃走すれば豪雨の中でも追いかけなければならないのが刑事と言うものである。
ゆえに坂本らにとっても、この春の嵐は迷惑以外の何ものでもなかった。
「今日は大きな事件が起こらなくて良かったね」
「あぁ。この歳で嵐の中を駆けずり回りたくはないからな」
「でも本当はデスクワークよりそっちの方がマシだと思ってるんじゃない?」
「どうしてそう思うんだ?」
「どうしてそう思わないと思うの?」
投げかけた問いに対して逆に笑顔で問い返されて、坂本は答えに窮してしまった。
確かに山ほど積まれた書類と格闘するより、雨が降ろうが槍が降ろうが、犯人を追いかけている方が自分は性に合っていると坂本は思っていた。
それは刑事の本能であり、また宿命でもある。
「・・・お前は本当に嫌なヤツだな」
「褒め言葉として受け取っておくよ」
何度繰り返したか分からないそんなやり取りを、懲りずにまた繰り返す。
しかし何度繰り返したところで優位に立っているのはいつも長野の方だ。
坂本はいつだって、この男に勝てない。
思うに、多分、これからも。
「あぁ、やっと日が落ちてきた」
長野のその言葉に西の空を見てみれば、確かに日が傾いて行くのが見て取れた。
夕映えは美しく、ゆっくりと世界を染め上げて行く。
「こんなに空気が冷えてるのに、夏が近いなんて嘘みたいだなぁ」
「暦の上ではもう初夏だからな」
「春の嵐が過ぎれば、次は夏の熱波か」
そう、この季節が過ぎればすぐに、地獄のような熱気に包まれる日々が始まるのだ。
炎天下の中、汗にまみれて犯人を追いかけ、駆けずり回る日々が。
「でも結局、どの季節にいたって、俺たちが追いかけるものは変わらないんだよね、ハンチョウ?」
「・・・逃げ水か」
「ふふ」
意味ありげに笑う長野に、いつだったかに交わした会話を思い出して坂本は頷く。
そう。
結局のところ、どんな季節にいようが自分たちが追いかけるものは何一つ変わらないのだ。
何故ならば、坂本も長野も、何時まで経ってもまっしぐらに逃げ水を追いかける、熱い季節にいるのだから。
「今年の夏も暑いのかな」
「・・・熱いんだろう、きっと」
機嫌良く口元を緩めた坂本に、長野も同じく相好を崩して。
過ぎゆく春を名残惜しく見送りながら、二人はもう言葉を発する事なく、夕闇に沈み行く世界をただ眺め続けていた。

**********

昨年、作中と同じ天候にあった時期に書き始めたはいいけれど、途中で飽きて放置していたものを何故か季節外れの今完成させて出す謎。(笑)
久しぶりに安積班シリーズを読み返していたら妙に書きたくなった結果ですはい。
原作を知ってると分かるネタを含んでるんで、未読の方、意味不明だったらすんまそん。
長野ヘッドは速水ヘッドより部下にべたべたに甘やかされてるっぽい設定がもれなく追加されました。(笑)

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取り調べ室のイスに座った長野は、いつもと変わらぬ微笑みを浮かべ、坂本を迎えた。
「やぁ、ハンチョウ」
「まさか、お前とこういう形で向き合う事になるとはな」
「俺もびっくりだよ。まさかハンチョウ殿から取り調べを受ける機会があるなんてね」
軽く肩をすくめてみせる長野は、やはりいつもと変わりのない穏やかな空気をまとっている。
元より彼を疑ってなどいなかった坂本だが、こうも取り調べ室で堂々とされると、意地悪の一つもしてみたくなると言うものだ。
「それで、やったのか?」
対面のパイプイスに腰掛けながら、わざと重々しい口調でそう訪ねてみれば。
「愚問だね」
と、間髪入れず、すっぱりと問いを切り捨てられる。
しかも長野に浮かんでいるのは、ふてぶてしいを通り越して、凶悪なまでの笑みだ。
こいつをここまで怒らせた馬鹿はどこのどいつだ、と心中で毒づきながら、坂本は息を吐いて言った。
「だろうな」
「あれ?信じてくれるの?」
「そもそも、もしお前が犯人ならこんな風に簡単に捕まるようなヘマはしないだろ」
こう言うのもなんだが、そういうヤツなのである。
長野博と言う男は。
「さすがはハンチョウ、良くわかってるじゃない」
凶悪な笑みから一転、機嫌良さそうに笑った長野は、スチール製の机の上で頬杖を付くと。
「俺を敵に回すとどういう事になるか、真犯人にはしっかり教えてあげないとね」
緩慢な仕草で首を傾げ、ゆっくりと目を細めるのだった。

**********

逃げて!犯人超逃げて!と言いたくなるレベルの恐ろしさ。(笑)
安積班最新作が速水さんが犯人扱いされる話なので無性に書きたくなったのがこれって言う。
ちなみに原作はまだ連載中ゆえ未読。はよ!新刊はよ!
やっぱり安積班シリーズはハンチョウと速水さんが揃ってこそだよね、とドラマスタッフに言葉を投げつけたいですはい。(笑)

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その日、杉下右京は特命係の部屋の前で珍しい人物と顔を合わせた。

「右京さん!」
「はい?」

はずんだ声に名を呼ばれ、振り返れば。
そこには人好きのしそうな顔に、にこにこ笑顔を浮かべた青年が一人、立っている。
その確かに見覚えのある顔に、右京は思わず相好を崩すと穏やかな声で答えた。
「おやおや。誰かと思えば、浅輪くんではないですか」
「はい!ご無沙汰してます、右京さん!」
名を呼べば、相手は更に笑顔の花を咲かせ、溌剌とした声を上げる。
右京がついつられてくすりと笑ってしまうほど明るい笑顔が似合うこの青年は、名を浅輪直樹と言って、曲者揃いと噂される警視庁捜査一課9係に所属する若手の刑事である。
9係は警視庁捜査一課内において最も高い検挙率を誇る係であり、その功績は同じ一課所属の伊丹たちが度々嫉妬を口にするほどのものであったりする。
しかし右京個人としては、時には警察内部のしがらみにも臆することなく斬りこんで行く9係を好ましく思っているし、この溌剌とした真っ直ぐな好青年のことを気に入ってもいた。
「あの、お邪魔してもいいですか?」
「もちろん、かまいませんよ。どうぞ」
「ありがとうございます!お邪魔しまーす♪」
右京が快く招き入れると、浅輪はいそいそと特命係の小部屋に入って来る。
その様に何故かなつっこい犬を想像してしまい、こっそりと笑みを深くした右京である。
「それで、今日はどうしたんですか?」
「あ、実は角田課長に用があって来たんですけど、今席を外してるみたいなんですよね」
「あぁ、そうでしたか」
角田六郎は特命係が部屋を間借りしている、組織犯罪対策部組織犯罪対策5課の課長である。
何やかんやと特命係の面倒を見てくれる、警視庁内では非常に希少な人物であり、暇か?と言うお決まりのセリフと共に現れ、特命係のコーヒーを勝手に飲むのが日課だったりする。
しかし諸事情によりコーヒーを飲む人間がいなくなった今の特命係では、彼はコーヒーを作る所から始めるようになっていたりもするのだ。
「亀山さん、本当に辞めちゃったんですね」
不意に、声のトーンを落とした浅輪がそう言った。
彼が向けた視線の先を辿れば、そこには右京の名札だけがかかった在籍表示板がある。
そう言えば、と。
浅輪と知り合いになったのは亀山経由であったことを右京は今更ながら思い出した。
切欠は本当に偶然による産物である。
たまたま飲み屋で居合わせた二人がそこで意気投合し、その後、今日のように組対に用があってやってきた浅輪を亀山が右京に紹介したのだ。
在籍表示板を見上げる寂しそうな横顔が、二人の仲の良さを物語っているように思えて。
右京は微笑を浮かべ、相づちを打つ。
「・・・えぇ」
それが存外に沈んだトーンで響いてしまったような気がして。
気持ちを切り替えるように、右京は努めて明るい声で思い出した事を口にした。
「そう言えば、君は良く亀山くんにここでコーヒーを入れてもらっていましたねぇ」
「あぁ、そうですね。ここに来ると休んでけっていつも亀山さんがコーヒーくれて」
事件捜査の関係で浅輪は時折組対に足を運ぶことがあった。
その度に彼を見つけた亀山が特命係の部屋に誘い入れてコーヒーをふるまっていたのだ。
思うに、それは多忙な浅輪を気遣ってのことだったのだろう。
人情派な彼らしい、と右京は微笑する。
「良かったら、今日はコーヒーではなくて紅茶でもいかがですか?」
「えっ!いいんですか?」
「もちろん」
目を丸くした浅輪は右京の答えにぱあっと笑顔になると、是非!!と弾んだ声で言った。
「俺、一度右京さんの入れる紅茶飲んでみたかったんですよ~♪」
「おやおや、そうですか。ご期待に添えられるかどうかは分かりませんが、それでは準備しましょう」
「よろしくお願いします!」
嬉しそうにそう答えたにこにこ笑顔の浅輪につられ、右京もついにっこり笑顔を浮かべてしまってから、彼は一人、内心で照れるのだった。

**********

ずっと書きたかった右京さんとあさわんこ(笑)のお話。
続く・・・のかどうかは俺にも分からん。(笑)
俺が亀ちゃん贔屓なので二人には亀ちゃん経由で仲良くなってもらいました。
でも亀ちゃんはいない、相棒不在期間の右京さんです。

これを書いてみて、どうも俺は浅輪くんを書くのが苦手らしいという事を認識したとかなんとか。(笑)

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No.20の船は89師団の船とは比べ物にならないくらい大きくて綺麗だった。
どれくらいかと言えば、三人が思わずあんぐりと口を開いて見上げてしまったくらいだ。
「スゲー・・・」
「なんすかこれ!?このスケール感!?ハンパねぇ!!」
「・・・!!」
これには流石の南條も感嘆の声を上げ、澤田ははしゃぎまくり、メカニックである江口に至ってはもはや言葉もないほど感動にうちふるえている。
確かに89師団の船と比べたらNo.20の船は天と地ほどの差がある。
まず目を見張るのはそのサイズだ。
ドックに停泊されたその船は、とにかく大きかった。
日本支部のCR船が優に5台は収納できるサイズであろう。
真っ白な船体には側面にアーティスティックにデザインされたNo.20のロゴが描かれ、その優美なフォルムは海に浮かぶ大型の豪華客船を連想させる。
とにかくそれは89師団の面々が持つCR船のイメージを真っ向から覆すものだった。
「すごい綺麗・・・白い・・・ぴっかぴか・・・!」
ふらふらと船に吸い寄せられるようにして歩み寄る江口は、目をうっとりさせ、このまま放っておけば船体に頬ずりしかねない勢いだ。
そんな彼の様子を見て長野が笑って言った。
「ピッカピカに磨いておかないと姫がご機嫌斜めになるからね」
「姫?他に女性クルーがいるんですか?」
「まぁ・・・クルーって言うかなんて言うか・・・」
何故か言葉を濁す長野に三人は顔を見合わせ一様に首をかしげる。
それを見て苦笑した長野は搭乗ゲートに歩み寄るとコンソールを操作してハッチを開いた。
「すぐに分かるよ。ようこそ、No.20の母船『舞姫』へ」


**********

コスキュはアナログで日本的なSFのイメージなんですが、トニセンレスキューはハイスペックでハリウッド的なイメージ。(笑)

続きでは姫の謎をネタバレします。(笑)
気になったらどうぞ。

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「マサユキってさぁ、なんかいつも眉間にシワ寄ってるよね」
「ってなんだよいきなり」
「えー気になったから言っただけですケド。天使のくせにガラ悪いなーとかさ」
「いや、ガラの事をお前に言われたかねぇよ」
「はぁ?なにソレ!意味分かんないんですケド!」
「……はぁ」
「ってなんでそこでため息つくかなー超失礼なんですケド!」
「まぁあれだよな、確実に眉間のしわの原因の一つはお前だよな」
「えぇ?!それチョー酷くない!?アタシあんたのためにチョー頑張ってるじゃん!!」
「まぁ言うのはタダだしな」
「ってちょっと、何遠い目して言ってんのヨ」
「まぁ気にするな」
「うわ、その真顔ムカつくし。なんなのよもー!」
「はいはい、二人とも漫才はそれくらいにして。そろそろ出発するよ」
「漫才ってお前なぁ…」
「ちょっとヒロシ!漫才なんてしてないってば!」
「じゃあコント?」
『………』

「……あのさぁ」
「なんだよ」
「アタシ、ヒロシが実は魔王でしたって言われても驚かない自信あるんですケド」
「……右に同じ」
「二人とも?何ごちゃごちゃ言ってるの?」
『なっ、何でもありませぇん!!』
「そう?」

*****

発掘品収納。
ヒロシさんは最強の魔術師なのでサンディも見えるらしいです。(笑)
DQ9で一番好きなキャラはサンディだったりする光騎さんです。
ED後クエストこなして再会するまではメニュー開いてもサンディがいないから寂しかったなぁ。(笑)

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*AVIARY*

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